Raspberry Piを電話交換機にする。2015年05月24日

Raspberry Pi B+とRasPBXでIP電話交換機

Raspberry Piの詳細はウィキペディアなどを参照してください。85.60 mm × 56.5 mmサイズの手のひらに乗るワンボードコンピューターです。数種類のLinux OSが用意されていますのでSDカードを作製して電源を入れると立ち上がります。HDMI端子にLCDを接続すればXwindowも起動します。有線LAN、USB 4個、その他GPIO端子もあります。
今回はRasPBXというプロジェクトのLinux OS (Raspbian) に contains Asterisk 11 と FreePBX 12 がプレインストールされたものを使用します。PBXの設定と管理はFreePBXで行い、インストール後は外線設定と電話機設定を入れるだけ使用することができます。実際には自宅の環境にマッチした設定しなければなりません。configファイルを直接いじってきた身としてはFreePBXの設定は慣れるまで結構大変です。

  • 内線電話機を設定する
    5台分の内線電話機を設定します。FreePBXの内線設定はApplications - ExtensionsでGeneric CHAN SIP Deviceを追加します。Voice Mailを使用する場合はここで設定します。

  • NTTひかり電話を設定する
    一番肝心なところです。これができないとPBXを容れる意味無いですから。しかし、ひかり電話を収容するにはもう一つLANが必要ですのでUSB接続のNICを探してきました。ELECOMのLAN-TXU2Cというアダプターです。/etc/network/interfacesにeth1を追加してRebootすると簡単に認識します。
    FreePBXの設定はConnectivity - TrunksでSIP(chan_sip) Trunkを追加します。PR-200NE側で設定したusername、内線番号、パスワードを設定します。
    また、本機のMACアドレスをPR-200NEの使用する内線番号に設定します。

  • InBound RoutesとOutBound Routesの設定
    0発信設定などはOutBound Routesに設定します。

  • ダイヤルプランを設定する
    一番難しいところですがとりあえず外線からの着信は200番台の内線電話機をCallするようにRingグループを作成し、InBound Routesに設定します。

  • 参照したサイト
    Raspberry Piでひかり電話を持ち歩こう①~③
    voip-info.jp FreePBX
    FreePBX:5:トランク:ひかり電話(ホーム)
ここまでの設定でひかり電話を使用した発着信と、内線電話機間での通話はできるようになりました。その他に設定しなければいけないのはパーク保留と保留音、三者通話設定、IVR設定、エージェント登録、最終的にはAMIマネージャーとの連携をできるExtensionsを作成することです。

我が家の電話機2015年05月24日

SIP対応IP電話機

古い機種です。製造は終わっていますが今でも現役です。Raspberry Pi B+にインストールされているFreePBXにネットワークで接続して外線への発着信、内線間通話、保留や転送、ボイスメールもボタン操作できます。IP電話機は電話専用の配線をしなくて良いので助かります。接続する機種もSIPに対応していれば統一する必要はありません。電話機によって使用方法が異なるのが気になりますが我慢です。

  • snom220 ドイツのメーカー
       日本語にも対応しているファームウエア

  • BT101 アメリカのメーカー
       この中では一番安いIP電話機です。

  • VTL-ST02H 製造は台湾ですがプラネックス製。
       D-Linkのファームウエアで動作中

3機種ともビジネスタイプの機種です。電話帳やLCDディスプレーなど機能が多くて良いのですが操作を覚えるのが大変です。 最近のIP電話は値ははりますが無線LAN対応のものもあります。