3Dプリンター(14)2016年01月22日

新素材

3Dプリンターにはいろいろな素材の部材が使用されています。熱溶解型3Dプリンターでは特に耐熱素材が多く登場します。ホットエンド周りは250℃程度、ヒートベッド周りでは150℃程度まで温度が上昇する可能性があります。使用される素材にもその使用条件をクリアする必要があります。
PTFE(ポリテトラフルオロエチレン、商品名テフロン)はフライパンのコート素材として有名ですね。3Dプリンターではボーデン方式のフィラメントチューブやホットエンド内に使用されています。また、耐熱電線の被膜素材にも使用されています。
カプトンテープ(カプトン®ポリイミドフィルム(Kapton® polyimide film)にシリコーン系粘着材を塗布した 絶縁性、耐熱性にすぐれたテープ)はサーミスタやヒーターの電線を絶縁するために使用します。ビニールテープでは危険そうな発熱部分の絶縁材として結構重宝しています。ビニールテープのような柔軟性がないのが欠点でしょう。
PEEK(芳香族ポリエーテルケトン)は耐熱特性と寸法安定性に優れている熱可塑性樹脂に属するポリマーの総称です。この素材をホットエンドの支持素材にした物が出ています。J-Head MK V はE3D のアルミヒートシンク部分をPEEK素材に変更することで更に小型化しています。しかし、コストがE3Dに比べて高いことが欠点です。写真はJ-Head MK Vの中国Cloneです。

skeleton3Dはとにかく小型に仕上げようとPEEK素材のJ-HEADを使用し、Z軸センサーの誘導近接スイッチも8mm外径のものにしたのでキャリア上はすっきりまとまりました。注文してあったPEEK J-HEADが到着したので早速ホットエンドとコールドエンドの温度を計ってみました。ホットエンドが230℃の時にコールドエンドの取り付け位置あたりで50℃前後でした。これならファンはいらないと思ったのですがGeetechのWiKiにはファンで冷却しなさいとありました。オリジナルではホットエンドとエクストルーダーが一体化したものを使用していますが、今回はボーデン方式でエクストルーダーはskeleton3Dのステーに取り付けます。

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