CNC(コンピュータ数値制御)2015年07月22日

コンピューター制御工作機械

最近、3Dプリンターの話をよく耳にしますが話題になっているのが積層造形法による樹脂を重ねあわせてオブジェクトを作成する工作機械です。以前からCNCフライス盤として知られている工作機械も広義では3Dプリンターです。CNCフライス盤は木や金属、プラスチックなどの素材を回転工具の刃先で切削することでオブジェクトを作成します。どちらにも共通なものがコンピューター制御されたXYZ軸を移動できる仕組みです。Z軸については3Dプリンターは積み上げ、CNCフライス盤は切削と反対の動作になります。

今回の目標はXY軸のコンピューター制御です。元となったのはProxxon社のマイクロクロステーブルです。この製品は手動で操作するものですがこれをコンピューター制御に改造します。

次にコンピューター制御系ですが、Open HardwareのArduino UNOとCNCモーター制御ボード、モータードライバーという構成です。XY軸の駆動用モーターにはステッピングモーターを使います。モータードライバーはステッピングモーターの駆動制御を行います。使用するステッピングモーターは1ステップ1.8°回転するものを使用していますので200ステップで1回転することになります。ArduinoのファームウエアとしてOpen Source SoftwareのGRBLを利用します。GRBLはUSB接続されたPCからGコードを受け取り、各モーターを動作させます。PCにはGRBLコントローラーをインストールします。
Arduino UNO R3は以前、購入した互換ボードを使用し、Arduino UNO用 CNCシールドとモータードライバー基板(XY軸で2個)で制御系の完成です。モータードライバー基板には ステッピングモータードライバ A4988を使用しました。電源は15V2AのACアダプターでテストしていますが、最終的には24V5Aの電源に交換するつもりです。
作成したいオブジェクトの作成は2D CADソフトを使用して作成します。この作成されたCADデータのCADフォーマットからGRBLコントローラーにロードするGコードを作成するソフトが必要になります。出来上がったGコードをGRBLコントローラーで読み込み、Arduinoに転送すると実際の切削作業が開始されます。

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